息子の先輩、自ら命を絶つ…/自殺を選択しないで!/命の大切さを思う…

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「お母さん、職場の先輩が自殺しちゃったよ…」

という電話が息子(三男)から掛かってきました。

こんにちは。三人の息子がいる精神科ナースのここあんです。

電話は続きます。

ここあん「え、先輩って?」

息子「お母さんは知らない人だけど、大野(仮名)さんっていう人で、すごく俺の相談にも乗ってくれて励ましてくれたんだよ。」

息子は調理師で下っ端なので、上司や周りの先輩からもいろいろ理不尽なことを言われてきたことに悩んでいました。

そこの職場は中途採用の条件として正社員を目指す場合、パートから始めて上司や管理者から認められなければなることが出来ません。

そのため息子も理不尽なことを言われても正社員になるために頑張っているところです。

時には物を投げられ、蹴っ飛ばされた人もいるらしいのです。

息子は蹴っ飛ばされてはいないらしいのですが怒鳴られるのは日常茶飯事で「それ違うでしょ?」と思われることも上司が右と言えば右、左と言えば左を向かなければ怒られるそうです。

職場はホテルのレストランなので和食、洋食、中華部門があり、何か月がしたらそれぞれの調理場に移動します。

洋食部門は特に理不尽な暴力上司で正義感の強い息子はその上司の上の管理職に訴えたそうです。そのことで他の部門に移動させてもらい、その上司も謝ったらしいのですがそれは管理職の手前だけのようでした。

移動しても急に大量の料理を短時間で作らされたりと仕事のキツさは変わりません。

仕事が間に合わず、仕方なく残業したときのこと、上司に呼ばれて「残業はするなと言っただろう。何で残業するんだ!」と怒られたそうです。


ここあん「何でって間に合わないからでしょ?」

息子「うん。つまり残業代を払いたくないからなんだよね」

ここあん「でも残業しないと無理なんでしょう?」

息子「だからタイムカードを定時になったら押してまた仕事の続きをやれということんだよね」

ここあん「それってブラック(企業)だよね」

息子「うん。ブラックだよ」


息子は会社の寮に入っているため、たまに自宅に帰ってくればそんな話をしています。(よくそんな職場でよく我慢して働いているなー)と思いつつ、身体も心も大丈夫かなーと心配しています。

大野先輩はそんな後輩の悩みを自分の事のようによく聴いてくれ、応援してくれ、時にはハグもしてくれる熱い心の持ち主だったようで息子はどんなに励まされたことだと思います。

しかし大野先輩は「俺のことはいいから」と自分の悩みは誰にも打ち明けなかったようです…。

死を選ぶなんてどれほど心の内は苦しかったんだろうかと思います。

息子「俺にも悩みを打ち明けてほしかったよ」

自殺を選択しないで!

ここあんは自殺を考えている人がいたら食い止めたい気持ちでいっぱいです。

もし自殺を考えている人がいたら考えてほしい。


自殺は殺人です。

そして自分だけの問題ではなく、あなたを失い、喪失感に苦しめられる人のことを考えてほしい。

あなたは現状の苦しさから逃れたいからその道を選ぶのでしょう。

残された家族、友人はあなたを救えなかったことを一生後悔し続けます。

人によっては後追いを考えるでしょう。

人によっては人生が変わってしまいます。

そしてあなたの魂は果てしなく永遠に後悔に苦しめられるでしょう。

絶対に自ら命を絶ってはいけません。自ら命を絶たなくっていずれその時は必ず来ます。

人生の不幸は不幸ではなく、試練なのです。試練を一つ一つ乗り越えてこそ人生です。

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実はここあんも死にたいと思ったことがあります…

あのリーマンショックの時です。

家を買ってまだローンが20年も残っているのに、旦那の仕事も給料も激減した時、私はまだ販売員パートでした。

資格もないのでどこに移ってもパート時給安く、当時は就職募集も激減していました。

旦那のお給料をあてにローンを組んだのに…これでは返せない、どうしよう…子供たちはまだ学生でこれからもお金がかかるというのに…。

そのことばかりを考えたら、食事も美味しく感じられなくなり、お笑い番組にも笑えず、子供たちが話す内容も入ってこず、精神状態がおかしくなり、うつっぽくなりました。何もかもがネガティブ思考となり、身体も痩せていき、いっそうの事この世からいなくなりたいと毎日思うようになっていきました。その苦しみは誰にも話せませんでした。仕事が減って苦しんでる旦那には尚更です。そんな経験をしているので自殺を考えている人の気持ちは理解できます。

しかしその後、痩せた私に気がついて心配してくれる病院関係者から声が掛かり、状況を話すことによってナースの資格を取る方向に導かれたのです。あの時、話さなかったら、リーマンショックがなかったらナースにはなっていなかったでしょう。あのリーマンショックでもたくさんの自殺者が出たと聞いています。私と同じく「もうダメ…」と苦しみから逃れたかったと思います。その時は先が全く見えなくなってしまっています。私もあの時、今後も状況は変わることなく一生苦しむと思っていました。

でも、話すことによって道は開けてきたのです。助けてくれる人もいれば、自分で必死に探すことで道が開ける場合もあります。乗りこえるために何をすればいいか、考えることが必要です。何もしなければ変わりません。考えて、考えて、相談して、そこから得た言葉を生かして、そして生き抜くのです。生き抜いた先には幸せな世界が待ちうけている…そう信じて生き抜いてほしいです。そして死をも考えたその命を大切にしていつかは人のために役立てていってほしいのです。

 

最後に…

今回、息子の先輩は残念な結果となってしましました。

彼は置き手紙を残していなくなり何人もの人が探したそうです。亡くなったと知った時の息子の気持ちは計り知れないほどの悔しさだったことでしょう。

相談に乗ってもらい、助けてもらったことで恩返しもしたかったかもしれません。

息子にはその苦しさ悔しさを乗り越えていってもらいたいと思います。

 

ここあん「おまえは何があっても死ぬなよ。辛かったら帰ってくればいいから」

息子「うん..俺は死なないから」との言葉にほっとしています。

 

でも大野先輩の母親の気持ちを考えるといたたまれません。

命はひとつしかありません。ゲームのようにリセットし戻ることは出来ないのです。大切な人を悲しませてはいけません…

 

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