准看護師の学校って何をするの?/准看護師養成所のカリキュラムとは/実態とは

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こんにちは。精神科ナースここあんです(*^^*)

今回は准看護師の学校に入ったら何をするの?と思われている方に私が経験したことをお話ししたいと思います。

「准看護師 学校」を検索してもその学校の表向きカリキュラムしか書いてありませんよね。

実際、通って経験、体験したからこそ書ける内容です。

しかし私が辿った道なので各々学校によってカリキュラムは違うと思います。

雰囲気や学習方法も教員の考え方も違いますので参考程度に読んでくださいね。

それから現段階(2019.3)では准看護師の廃止は決まっていませんが、毎年准看護師の専門学校や養成所は廃止傾向です。

逆に考えれば、今のうちに働きながら2年間でナースになれるチャンスでもあります。

もちろんその後、正看護師の学校に上がれば、准看護師の資格を持って働けるので時給も看護助手より高くなりますよ。

 

看護学校に合格したら(准看護学科)

期待と不安が入り混じった入学式があり、そして当然のことながら各科目の授業が始まります。

講師は、看護学校の専属教員、現役のドクター、看護師、保健師など多彩な顔ぶれで教え方もそれぞれです。

昼寝していると激が飛んでくる講師、昼寝OKの講師、生徒の反応関係なくしゃべり続ける講師、宿題を出したがる講師といろいろな人がいます(^^;

もちろん参考資料をちゃんと作ってくれる講師、経験上の面白い話をしてくれる講師の授業はわかりやすく楽しかったこともあります。

午前中は仕事して、午後からの授業だったので眠たさでダウンしている学生が殆どでした。

そんな中、私は「高い授業料払っているのに寝てしまってはもったいない!」と思い、眠らないように頑張って聴講していました。

でも睡魔に勝てないときは10分以内だけ眠り、脳みそスッキリとしたところで聴講再開してました(^^;

 

そして入学式から1か月ほど経つとテストたちがやってきます。

その時のために先輩から過去問借りてせっせと覚えていました。

記憶力低迷年齢になってしまっているので高得点は取れませんでしたが赤点は何とかほぼ免れていました。

赤点取ってしまうと再試代を払って、決められた日に再試を受けなければなりません。

「そんなお金払うのももったいない」と節約中の主婦ですから必死に勉強しましたよ。

でも、授業中いつも寝ている隣席の男子学生の方が私より高得点だったのには、若い脳みそには勝てない悔しさ半分でした…(*_*)

 

その他には様々な演習があります。包布・シーツ交換、清拭、バイタルサイン測定、などなど。

採血は学生同士で健康診断で1回やるだけでしたが注射や点滴などの練習はしなかったのは意外でした。

資格がないと出来ない作業なんですね。

 

そして恐怖の演習試験が始まります。

まず清拭試験がありました。ここで言う清拭とはお風呂に入れない患者さんの身体を拭いてあげることです。

看護学校では学生同士で演習を行います。室温の確認、適したお湯の温度、ハンドタオルの巻き方、体温保持、身体を拭く順番、拭く方向、身体の向け方など全て決まった時間内に正確に行わないとなりませんでした。教員の見ている前だと緊張してしまい練習では出来たのに本番では時間内に出来なくて不合格になる学生もいました。ここは何度も練習して時間通りに正確に行わなくてはなりませんでした。

次は血圧測定試験。私の時は最近あまり見なくなった水銀の血圧測定を使いましたが今はその電子バージョンの血圧計を使用していると思います。聴診器で脈の音を聴き、最高血圧と最低血圧を測定します。教員も聴診器で一緒に聞いているのでやはり緊張します。脈音がハッキリ聴こえる人もいれば聴き取りにくい人もいます。脈の音は皆それぞれ違うのでちゃんと聴こえるかドキドキでした。

1年生も後半に入ると基礎実習があります。

基礎実習とは病院や介護施設で実習を行い、患者さんや利用者さんとコミュニケーションを取り、実習記録の基本的な書き方を覚えます。

初めてのことで何が何だかわからないことだらけ、教員から返ってきた私の実習記録は半端なく直され赤ペンだらけでした💦

基礎実習Ⅰが終わったころ、教員に呼び出され、「あなたこのままでは2年生に上がれないわよ」と言われ、赤点ギリギリの点数に生きた心地がしませんでした。

「ここまで来たのに絶対に留年は嫌だ~」と基礎実習Ⅱで頑張って何とか2年生に上がることを許されました。

しかし残念なことに2年生に上がれない学生も出てしまいました。

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私が通っていた看護学校はとても厳しくて血圧測定試験や清拭試験で落とされて2年生に上がれなかった生徒が何人かいました。

もう一度1年生からやる学生、看護師になることをあきらめてしまう学生もいました。

 

2年生になると

臨地実習が6月から11月までありました。

一般の病院(内科、整形外科、外科)、産科、小児科、精神科などで実際の患者さんを担当して学びました。手術など見学だけのところもありました。

最初は勉強だけでやれば実習なんて意味がないんじゃないかと思いました。

苦しかったのは実習記録を家に帰ってから書くことです。主婦でもあるので、家事の後、午前2時や3時まで実習記録を書いていました。睡眠不足に陥り、1回だけですが夏の暑さも加わって具合悪くなってしまい休みました。1日休めば1日その実習病院に行って補習しなければなりません。臨地実習の中盤から後半に掛けてきつく、乗り切らなければならないけど乗り切れず辞めてしまった学生もいました(*_*;

しかし実習では患者さんと触れ合い、その病気に向き合い、そのためにどんな看護をしたら最適なのかを考えて調べてそれを文字にしていく作業の中で看護師になるための心構えが備わってきたんではないかと思います。

 

無事に臨地実習が終わると提出した実習記録が返ってきます。点数が足りない人は補習し、実習記録を再提出して合格すれば次に進めますが残念なことに合格点をもらえず辞めてしまった学生もここでも出てしまいました。看護学校とは非情だなと思いました。

私の場合は1回の実習で担当する患者さんが亡くなったり、転棟したりと4人の交代があり、やはり実習記録を完成させることが出来ずに補習しました。

 

そして臨地実習での合格点をもらえたらやっと…

年明けより准看護師資格試験に向けて本格的に試験対策が始まります。

模擬テストや過去問試験を解いたり…を何回も繰り返しました。この時が一番楽しかったです。

資格試験合格という目標に向かっていくことが何より嬉しかったです(^^♪

 

そして2月某日、准看護師資格試験本番となります。

風邪やインフルエンザが流行る時期でもあるのでマスク、うがい、充分な睡眠など体調管理をばっちりして試験に臨みました。

試験の内容はちゃんと勉強していれば何とかなるかなという感じでした。

時間はあるので落ち着いて、わからないところは後で考えるとかどんどん進めていくことが必要かと思います。

 

3月卒業式🌸長きに渡る実習や沢山のテスト、沢山の提出物などの苦難を乗り越え、無事に卒業が出来たときは嬉しかったです。

しかし、この2年間、同級生で一緒に卒業できなかった人が1/4ほど出てしまいました。

 

合格発表は卒業式が終わって数日後です。

合格率はその年によって違いますが90%は超えているようです。

今はインターネットでも見られますがわざわざ合格発表を見に行きました。

自分の番号が見つかった時は努力が報われた感がありました。

40代後半でしたので喜びも若い人以上でしたよ(*^^*)

 

准看護師を目指す方へ

体験からの忠告として学生生活は辛いことがたくさんあります。

でも「絶対に資格を取るんだ!」と強い意志を持って臨めば主婦でもお年を召した方でも何とかなります。

逆に若い子の方があきらめが早かったですね。

准看護師の資格を取るなら今のうちです。

頑張りましょうね!

 

 

 

過去の記事も読んでね。

准看護師の資格を取ってみよう!/現役准看護師がお勧めする理由

 

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