謎の多い統合失調症はどうして起きるのか 要因あれこれ

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精神科ナースここあんです。

今日は謎が多い総合失調症についてお話します(^_-)

統合失調症の発症の原因は?

原因は一つではなく、遺伝、環境、脳の変化などいくつもが要因が重なっています。

しかし残念ながらまだはっきりとは解明されていません💦

今現在考えられるのは、過剰ストレスの負担によって、

脆弱性(もろくて弱い気質)により脳の一部が傷ついて発症してしまうとの説が有力です。

 

 

統合失調症は遺伝なの?

その要素は否定できませんが、それは要因の一つに過ぎないと言われています。

私が入院患者さんの家族歴を見てみますと親、兄弟、子供と同じ病気である人は少なからずいらっしゃいます。

しかし、家族に統合失調症の方がいない方の方が多数を占めています。

なので遺伝で必ずしも発症するものではなく、発症のしやすさが遺伝する可能性はあると考えられます。

 

統合失調症になりやすい性格ってあるの?

性格による発症のしやすさはあるようです。

内気、おとなしい、控えめ、真面目すぎ、神経質な人など傷つきやすい性格の人は発症しやすいようです。

しかし、人と話すのが好きで社交的であったのに何らかの要因で発症してしまう方もいます。

傾向としては真面目で傷つきやすい人、嫌なことを受け止めてしまう気質の人が多いようです。

患者さんも本質的に真面目な人が多いです。たまにいい加減なタイプもいますが…(*_*;

基本的におおらかで悪口も気にしないポジティブタイプは発症しにくいようです。

そういう性格になりたいものですね(^-^;

 

環境で統合失調症になるの?

ストレスの溜まる環境が長期に続くと発症しやすくなるようです。

ストレスを溜めすぎて脳の一部に損傷が起きてしまうということです。

養育環境の悪さが発症の原因となることもありますが、

現在ではこの考え方は支持されていないようです。

しかし、養育+ストレスフルな環境の悪化は発症に影響するとも考えられます。

何歳くらいで発症することが多いの?

多くは思春期から青年期くらいまでに発症すると言われています。若者世代ですね。

大人の階段を登る思春期~青年期の多くの人は小さなことでも傷つきやすく、

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若さゆえにストレスに弱い方が多いです。

学校、職場での人間関係や仕事の繁忙さなど力の抜き方も知らず頑張りすぎてしまったり。

そんな頑張りすぎも大変危険と言えます。

 

また青年期を過ぎてからも責任を伴う40代、50代の過剰ストレス、

育児ストレスなど様々なストレスから発症してしまう例もあります。

 

発症する割り合いは?

統合失調症は国や地域、民族、男女による差はないようです。

人口の1%、だいたい100人に1人の割合と言われています。

軽い症状の人を入れれば、実際はもっと多いのかもしれません。

性格と思われている方もいるかと思います。

病名こそわかりにくいものですが一般的な精神的な病と言えそうです。

 

ここあんが考える統合失調症のまとめ

●統合失調症は思春期より発症しやすくなる。

患者さんは高齢の方も多いですが履歴を見ると高校時代、大学時代、

就職したて、結婚、出産・子育て中に発症している方が大半です。

症状が軽くなって数か月で退院される方もいますし、何十年と治らずに退院できない方、

退院しても戻ってきてしまう方等さまざまです。

●遺伝については兄弟で統合失調症の方もいますし、母親が…という方もいます。

遺伝ではないけど、母親(又は家族)の過度な期待に頑張り過ぎて発症例もあります。

遺伝に関しては100%遺伝するということはありません。

しかし数%でも可能性があれば心配もあるかと思います。

子育ては子供に過度な期待やストレス負担をさせないなど十分な配慮は必要と考えます。

●統合失調症もうつ病もそうですが何より過剰ストレスが精神の大きな負担となり、発症しています。

 

 

ストレスのない人生はありませんが、ストレスが溜まっているなと感じたときは
自分なりに解消する方法を考えていきたいものですね!

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統合失調症 陰性症状、認知機能障害についての記事

 

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