統合失調症の症状/彼女の豹変、暴力、暴言…けれども…/Hが大好きなミキ子さんの話
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こんにちは。ひまわりが大好きなここあんです。心癒されます(*^^*)
今回は統合失調症の女性患者のミキ子さん(仮名35歳)のお話です。
ナース4年目の看護日記より
統合失調症という病名は以前 精神分裂病と言ってましたが2002年に病名が変更になりました。
聞いたことがある方もいるかと思います。
変更の理由は簡単に言えば、精神分裂病では病名のイメージから言われのない人格否定にも繋がるということです。
しかし、統合失調症とはわかりにくい病名でもありますね。
統合失調症についてはこちらも読んでみてください。統合失調症陽性/統合失調症陰性症状
彼女は何故統合失調症になったのか?
ミキ子さんには旦那さんがいます。
二人は両方の親の反対を押し切って結婚に踏み切ったそうです。
統合失調症という病気になり入院した今は旦那さんがキーパーソン(主保護者)となっています。
しかし、みきこさんの話では「旦那は独立していて、その仕事を従業員を使わずに済ませるために私が従業員代わりに
朝も夜もなく働かされ、休むことも、眠ることも出来なくて(ストレスが溜まり)こんな病気になったんだよ」と
かなり旦那さんのことを憎んでいました。
確かに統合失調症の発症のよくある原因として過度のストレスであることは非常に多いです。
親に反対されて結婚したのできっと二人で何とか仕事も頑張ろうとしていたのでしょう。
そしてミキ子さんはその過度のストレスからパニック状態になり、まとまりのない行動、家出、
お金を所持していないことからの無銭飲食をしてしまい、警察に捕まり、入院となりました。
またみきこさんは気持ちが高ぶり誰とでもHしたくなると行動の起こしてしまうため、
性病、望まない妊娠、犯罪などリスク回避のためのなかなか退院も出来ません。
本来は心優しい性格のミキ子さんですがときどき興奮状態に陥り別人のように豹変してしまいます(*_*;
そして先日、被害妄想によりナースをいきなり殴ってしまいました。
そのため他傷行為をしたということで保護室に入れられてしまいました(・・;)
その後、自分の衣服で首を絞めたために自傷行為の防止策として抑制されました。
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彼女は自分が生きている価値を見い出せなくなってしまったのでしょう。
素に戻ると自分のやったことに悔いて泣いたりしています。
でも私は素直になった彼女が好きで、その時はいろいろな話をします。
楽しかったこと、辛かったこと…
しかし豹変すると…
私の顔を見るなり「あんた私の胸を揉んだよね。大っ嫌いなんだよ!」といきなり暴言を吐いたりします。
もちろん、胸を揉んだことはありません。当然ですが…誤解のないように(*_*;
統合失調症という病気がそう言わせているとはわかっていますが…そんなこと言われれば悲しいものです(T_T)
でもそこは肯定も否定もせず聴くしかありません。
病気が言わせているだけで彼女は何も悪くないのだから…
しばらくして症状が治まり我に返ったミキ子さんは
「さっきはごめんね。何か夢の中と混同していた。本当はここあんさんのこと大好きだよ」って
言ってくれたのでほっとしたりしますが…ちょっと複雑です(>_<)
一生懸命看護してもこの病気の患者さんはいつ豹変し暴言を吐いてくるかわかりません。
『これは病気が言わせてるんだ。本当の彼女ではない!』と心に言い聞かせて日々看護しています。
良い方向に持っていき退院させることが看護師の役目のひとつです。
後日談…
その後旦那とは離婚したそうです。父親が彼女を引き取り、退院できました。
その時は私は別の病棟に異動になり、後から聞いた話です。
「退院出来てよかった」と思ったのですが…。
新しい彼氏が犯罪を犯して、その共犯者としてニュースに出ていて驚きました( ゚Д゚)
もうこちらの病院には再入院は出来ませんが、忘れられない患者さんです。
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