統合失調症の女性患者さん保護室で裸に…夜勤での出来事/精神科病棟日記

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夜勤も深夜になると、2人体制から1人は休憩に入り、実質1人で見回りをします。

就寝時間は1時間ごとに巡回して患者さんの様子を見に伺います。

精神科ナースここあん(*^-^*)です。

今回は統合失調症のミナミさん(仮名)のお話です。

夜勤で見た彼女の姿とは…

夜も深まり、保護室に巡回に行くと統合失調症の女性患者さんのミナミさんは

 

真っ裸になって、じっと空(くう)を見て何かをつぶやいています。

 

彼女は巡回している私に気が付くと

「コーヒーゼリーが食べたい。コンビニ行って買ってきて」

と言っていますが…もちろん買いになんか行かれませんねぇ。

 

うす暗くてよく見えなかったけど、

懐中電灯で照らすと

脱いだ服は濡れている様子。

電気を点けてみると

部屋は尿やお茶でぐちゃぐちゃ、

布団も床も…濡れています。

 

彼女は私に「ねぇ、モップ持ってきて」と言っている。

持っていき渡すと裸のまま掃除しだします。

私は汚れた衣類、布団を片付け、

洗濯された布団と衣類を持っていき、

「服着てね」と…促します。

 

促されて服を着るのですが

何故かショーツは 履かないでズボンを履いている。

まぁいいか。

まずは服を着てもらえたことに安心。

 

きっとその時は裸でいたい気持ちでいっぱいだったのかと思います。

妄想中なので…💛💛

 

でも、さすがに裸でいられるのはナースとしては放っておくわけにはいきません💦

服を着てもらえたことで一安心して他の患者さんの巡回に行きました。

数分後もう一度戻ると、彼女は布団で寝ていました。

あー良かった。。きれいな布団にかえてあげられて。そして眠ってくれたことにほっ(^^;

 

そして2時間後…

2時間後、巡回に行くと、

あ、ズボン脱いでいる。

お尻も前も丸出し…。

床、布団は濡れている。。

あーあ、またかー。

 

ミナミさんは「ねえ私の処女膜はどこ?」と聞いている。

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彼女42才…

この病気が完全に治る可能性は

今の医学では低いのが現実です。

なかなか退院できない現実…

保護室と大部屋生活を繰り返す現実…

 

とてもかわいい顔している彼女。

こんな病気でなければ

誰かのお嫁さんになって子どもを育てていたかもしれないと妄想中の私…?

 

「あのね、私、アイドル歌手だったの。

TOKIOの〇〇くんと付き合ってたんだよ」

「もうじき私のコンサートやるんだよ。見に来てね」

ミナミさんは今夜は眠らず妄想の世界の中にいます。

 

統合失調症の陽性症状に脳が活発化して眠れない状態が続いてしまうことがあります。それも症状の一つです。

現実と区別できずに妄想(思考の異常)が昼夜問わずに張りめぐらされてしまいます。

 

彼女のように入院生活の長い患者さんを看護するたびに早く統合失調症の治療法が確立して退院できるように…と願う日々です。

しかし、保護室(隔離室)で過ごされた患者さんがちゃんと退院されているという現実もあります。

望み捨てずに!!看護GO!

 

統合失調症陽性症状についての記事も合わせてどうぞ。

 

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