患者さんからの告白。。/精神科病棟日記

スポンサーリンク

 

夜勤明けです。

夜勤明けの朝方はバタバタです。
そんな中、廊下でじっと私の動く姿を見ていて話しかけたそうな男性患者の橋本さん

ここあん「どうしたんですか?」
橋本さん「あの…俺ここあんさんが好きです」と…
こ「え、あ…橋本さん、奧さんいるじゃないですか(笑)」
橋「それはそれ」
こ「奥さんを大切にしなくちゃ(笑)」
橋「うん…」

 

この前、他患者さんのお見舞いをうらやましそうに見ていた橋本さん
「最近かあちゃん(奥さん)来てくれないな~。会いてぇ。電話してくれないかな~」と言ってたから連絡したのに…

奥さんは遠いところからわざわざ会いに来てくれて外出にも連れて行ってくれたよね、と思ったけど。

長期入院していると家族が恋しくなる…

精神的な病でやむなく入院、家族は精神を病んでしまった人と一緒に暮らすことが辛くなってしまう。

幸せな時間は病気とともに崩れてしまう。
そういう家族を見てきた。

いつか病気が少しでも快方に向かって家族のもとに戻ってもらいたい。

そんな気持ちで看護している。

患者さんの気持ちに寄り添うことが最大の看護だと思う。

スポンサーリンク

以前、橋本さんが「おなかが痛い」と訴えたことがあった。
他のナースはそれほど気に留めていなかったが私は訴えを記録し、Drに伝えてもらった。
大きな病院で検査し結果胆石とわかり、手術し、痛みの原因の石を摘出することが出来た。

「ここあんさんだけだよ。本気で考えてくれた看護師さんは…」と言ってくれた。
きっとそこから気にしてくれていたのかもしれない。

本当に真面目で他患者さんの暴言やいい加減な態度にいつも怒っている橋本さん。病気じゃなければ、いい旦那さん、いいお父さんなのに…(お子さんもお孫さんもいます)

あの告白の後しばらくして「さっき変なこと言ってごめんね」と謝ってくれた橋本さん。「いいですよ。でもやっぱり奥さんを大事ににしようね」と私。「うん」

 

 

さあ、明日も患者さんのために…(^-^)

 

 

 

記事に興味を持っていただけたらクリックお願いします!

人気ブログランキング

スポンサーリンク