虐待から子供を守れ！／目黒の女児虐待事件から考えること

２０１８年３月２日、結愛ちゃんという女の子が５歳で短い命を絶たれました…

今日は前から書きたかった子供への虐待について思うことを伝えます。
精神科ナースであり、３人の母でもあるここあんです。

それは義父の虐待によるものでした。

愛くるしい笑顔の写真に心痛めた人も多かったと思います。私もその一人です。

何でこんな幼い子供の命が義父と言えども父親の暴力によって失われなければならなかったのか…

結愛ちゃんは食事も満足に与えられず、体重は５歳の平均体重（20㎏）の約半分の１２㎏しかなく、顔や身体にはアザが…

何より結愛ちゃんからのSOSがあったのにも拘わらず、児童相談所、警察ともに救うチャンスを逃したことが悔やまれます。

引越す前の香川県の児童相談所から品川の相談所に引き継ぎがあったというのに…。

そして…更に悲しいことはひらがなの練習ノートに「もうおねがい　ゆるしてください」「あそぶってあほみたいだからやめる　ぜったいやらないからね」と書いていたことです。同じく悲しさと両親への怒りを持った方も多くいるのではないでしょうか。

５歳の子にとって遊ぶことは何より楽しく開放感にあふれた時間なのに。それも制限されて部屋に閉じ込められて、外にも出してもらえず…

「パパ、ママ。もうおねがいゆるして」と書いた結愛ちゃん、何も悪いことはしていないのに、ゆるしてと…。

弟となる実子が生まれてから義父の暴力はエスカレートしていったようですが…どんな理由であれ本当に許せません。

職場では人当りもよく、そんなことをする人には見えなかったとの話があるようですが、こういった二面性を持つ人間は本当に恐ろしいです。

母親は結愛ちゃんをかわいがっていたようですが、再婚によって母親の部分より女の部分が優先されて変わってしまったのか、又は

止めることが出来なかったのでしょうか。

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母親ならどんな状況でも子供を助けるべきなのに…再婚した相手によって変わってしまったのかと思うと悲しすぎます。

身近で助けられるのは母親だけだったのに…見て見ぬふり、制止しなかったのも虐待への加担です。

時間が巻き戻せるなら結愛ちゃんを連れ出したい、うちの子になってもらいたいと多くに人が思ったことでしょう。本当に許せない事件です。

しかしこれは水面に出た氷山の一角

子供への虐待は年々増えているといいます。

身体的虐待、ネグレスト、性的虐待、心理的虐待など様々あり、暴力だけが虐待ではありません。

ネグレストとは、子供に対して言えば、育児放棄、育児怠慢、監護放棄です。

あなたの近くで心当たりはありませんか？

救いの声は聞こえてきませんか？

幼い子供は自分から「助けて！」となかなか言えません。ましてや親は親、離れて暮らす、逃げるとか考えつかないことの方が多いでしょう。

実はここあんも…

私も小学生の頃、母の逆鱗に触れると布団叩きで叩かれたり、お店のスタッフと共に押さえつけられて背中に直接百草（もぐさ）を置きお灸をすえられたりしました。それも６つも背中に置かれ、熱さに泣き叫びました。死に至ることではなかったけれど、お店を経営していた母はいつもストレスを抱えていたのか、特に悪いことをしている訳でもないのに弟ではなく、姉の私に感情をぶつけてきました。悪いことをしているなら怒られても仕方ないのですが、イライラのはけ口をぶつけられて、深く深く心を傷つけられてました。学校から家に帰っても仕事をしていた母から「おかえりなさい」とも言われたことなかったし、たまには「おかえりなさい」と言ってもらいたくてお店から入るとお客さんの前で怒鳴られたりして、お客さんにかばってもらったこともありました。

そんな私には冷たい母だったのに、小学校４年生くらいのある日、床についてからふと「いつかはお母さん死んでしまうんだな」と思ったらすごく悲しくなったことがありました。どんなに冷たく、怒られたり、叩かれたりしても母親は母親であり、それが誰かに代わることすら想像していなかったな、と大人になってから思います。

小さな子供なら尚更母親と離れることを考えることはないでしょう。